食べ物のおはなしColumn

- 食育インストラクター3級です
- 食育とは?
食の大切さを見直し、食を通して人の心と身体、人間関係、地球環境を健全に豊かに育む。
選食能力を養う。衣食住の伝承。地球の食を考える。
- その他の資格
- ソバリエ(山形そば通アカデミー)
んまい!山形 農と食の応援隊 など
近所の美味しいもの!?

- 「たいやき」
- 200円(税込)
山形の「わかば」は東京・四谷のたいやきの老舗「わかば」の姉妹店である。「しっぽまであんこが入っている」のフレーズは有名。表面は香ばしくかりっとしていて中はしっとりしている。聞くと、衣に卵は使用せず、あとは企業秘密とのこと。四十数年の歴史があるというこの店、最近店構えは新しくなったが、小さい頃にあじわった味は変わらない。型に生地やあんを入れて、ガチャガチャ音をたててひっくり返して焼くところや、焼きあがったたいやきのバリを鋏でパチパチ切るのが面白くて暫く見入っていたものである。日曜に親に連れられて買いに出かけ、途中でよそ見をして電柱にぶつかったなど、思い出の多いたいやきでもある。また、昔見せられた漫画の「のらくろ」に登場するたいやきはとても旨そうに描かれていたが、まさにこのようなものだろうと思わせる。焼き立てのあつあつのものは、まず立ち食いでもその場で食べてみることをお薦めする。というのは、持ち帰るうちにその湯気で表面のパリッとした感じが失われてしまうから。そして、翌日には硬くなってしまう。私はどちらかというと、昔から、厚みがないけれど香ばしいしっぽの方が好きである。
近所の美味しいもの!?

- 「ばらちらし寿司」
- 一人前3,800円
写真は二人前。酢飯の上に載った賽の目に切ったまぐろ、玉子焼き、赤貝、煮蛸、穴子、蒸しあわびやかんぴょう、でんぶ、胡瓜、うに、いくらなどが、まるで宝石箱をひっくり返したように煌びやかに美しい。
握りではネタ一つ一つの純粋な味わいがあるが、ばらちらしのそれはそれぞれの味が合わさった旨さである。「ばらちらしは他所では頼んでも断られることが多いんだけどねえ」と言うと「他では煮物は穴子くらいしかないからじゃないですかね」と。見た目の美しさも楽しんでもらうため注文はできれば二人前以上をお願いしたいとのことだった。量は多めで、私たちは二人前を三人で分けて丁度よかった。
山形の美味しいもの⁉

- 「バーニャカウダ」
- 850円
バーニャカウダとはあたたかいソースという意味の、イタリア ピエモンテ州の郷土料理である。スティック状の生野菜をフォンデュスタイルのフツフツ煮立つあたたかいソースにつけて食べる。ソースはアンチョビー・牛乳で煮たニンニク・オリーブオイルを炒めて作るそうだ。
野菜は、人参、セロリ、胡瓜、パプリカであるが、このソースはどれとも非常に相性がよいとは新発見。横にパプリカマヨネーズも用意してあった。この店、メニューは他にパスタやチーズフォンデュやインドネシア風炒飯など無国籍にいろいろがあるが、聞くと「旨いものだけ、出すがと思て」と、料理を運びながら奥さんが少し訛りのある言葉で答えてくれた。